舞台に立つ人が、本当に輝く衣裳・ドレスを。 Les costumes pour les étoiles sur scêne...

Voyage ~旅日記~ パリ好き管理人がこれまでに行った旅の中から、衣裳やバレエに関する部分をご紹介。

Septembre 2012
【1】 国立舞台衣裳装置センター 【2】 オペラ座図書館


偶然、雑誌で見つけた2つの記事から、どうしても行きたい!と思い立った旅。
まず1つは、パリからSNCFに乗ること2時間半の街、Moulins-sur-Allierの国立舞台衣裳装置センター(Centre National du Costume de scène)で開催されていた特別展"La Source"。
元エトワールのJean- Guilloume Bartが振付を、Christian Lacroixが衣裳を担当し、2011年10月にパリ・オペラ座で復活上演された作品。そのラクロワの衣裳を間近に見られるという特別展。2012年の下半期の開催。

そして2つめは、ガルニエ宮の図書館での企画展「20世紀のパリ・オペラ座における衣装」。こちらは、9月末まで。
偶然にも、非常に興味深い企画が2つも!衣装屋としては、これを見逃すわけにはいかない。9月末までには行かなくては! 
その一念に付き合い、一緒に行くことを快諾してくれた両親と共に旅立ったのが9月24日。このムーランという街も含め、今回初めて訪れたストラスブールなど、フランスの地方都市の魅力を再発見した旅でもありました。

【1】 国立舞台衣裳装置センター 

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国立舞台衣裳装置センター(Centre National du Costume de scène)へ行くには、パリはBercyからClermont-Ferrand行きのSNCSで約2時間半、Moulins-sur-Allierで下車。タクシーで約5分、徒歩でも15分程度でしょうか。古い貴族の館を改装し、パリオペラ座やコメディフランセーズで使われたオペラ・バレエ・演劇等の衣裳や装置を保管している機関で、半年に1度のペースで企画展を開催しています。

クリスチャン・ラクロワが内装の監修したというレストランも併設。このレストラン、名物のポテトパイがとても美味しかったのですが、内装デザインも個性的ながらすごく素敵。ランチョンマットの真ん中にこのセンターのロゴが潜んでいるところにさえ感激。

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① "La Source"の衣裳。制作途中の様子を再現したコーナー。撮影禁止だったのですが…知らずに撮っちゃいました。

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② レストラン内。ラグも素敵です。

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③ 赤と白で描かれたデザインが目を惹くランチョンマットと、おいしいカフェ。フランスで飲むとなぜか美味しい。

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④ "La Source"の入り口。このパネルを見るだけでワクワク。

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⑤ レストラン内装その2。ダンサーが描かれている大きなパネルの間がレストランの入り口。その奥はトイレと、美術館へつながっています。

【2】 オペラ座図書館 布地に見る現代性、20世紀のパリ・オペラ座における衣装

2012-09-28 12.35.45.jpgオペラ座図書館とは、ガルニエ宮の奥にある施設のこと。あまりに奥まった場所にあるため、知る人ぞ知る場所のようで、ガルニエ宮の見学ツアーに申し込んで行くくらいでないと気づかない。それはそのはずで、公演がある時間帯はここは閉まるらしいのです。なので、今まで何度もガルニエには行ったけれども、その存在には気づいてませんでした。

今回、特別展が開催されるということで、初めて図書館の中へ。
こんな貴重な場所があったのね、と舞台とは違う感動。ずっと昔から保存されていると思われる、オペラのスコアが鍵のかかった本棚に並べられ、かつてオペラ座で活躍した、ファニー・チェリートやマリー・タリオーニといったダンサーたちの肖像画の他、オペラ座に関係する資料が、とてもこじんまりしたスペースにぎゅっと凝集して展示されていました。
この場所はおそらく常設なので、いつ行っても見れるかと思います。見学は、公演のない日か、公演のある日は午前中なら確実ですよ。

企画展の「~L'étoffe de la modernité. Costumes du XXe siècle à l'Opéra de Paris 布地に見る現代性、20世紀のパリ・オペラ座における衣装~」は、図書館のさらに下のスペースで。
ガルニエ宮って、本当に入り組んだ構造の建物なんだなぁと、歴史的建造物の偉大さも感じつつ、近現代の衣裳たちを見学。
20世紀らしく、クラシックバレエや古典的なオペラにはない、斬新なデザインのものばかり。しかし、その斬新さの中にも「ロミオとジュリエット」のような作品には、きちんとした型も守られていることも発見。いやはや、もう素晴らしいの一言。フランスの美術館は撮影OKなので、ここでも思う存分、撮影させていただきました。

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① クリスチャン・ラクロワがデザインしたバレエの衣裳”Tutu rouge des Anges ternis",1987

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② 「ロミオとジュリエット」 キャピュレット夫人の衣裳。刺繍や石飾りなど細かい部分の仕事がすごい。

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③ オペラ「ホフマン物語」 オランピアの衣裳原画。とてもキレイに描かれたデザイン画に驚き。

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④ Notre dame de Paris フェビュスの衣裳。デザインは、イヴ・サンローラン(1965年)。ブルーの色と黒い十字がカッコいい。

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⑤ プレルジョカージュのバレエ「ル・パルク」の衣裳原画。デザインはエルヴェ・ピエール(1994年)。こんなデザイン画を描いてみたいものです。(無理だけど)

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⑥ ベジャールのバレエ「アレポ」の頭飾り。企画展の会場の他、ガルニエ宮のロビーにも衣装やティアラの展示が。その中の1つ。

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⑦ こちらもロビー展示の、黒鳥(オディール)とロットバルト。オディールの衣裳は、このオペラ座版がいちばん好き。他と違って、全くキラッキラしていないところが、すごくいい。

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⑧ 同じく「白鳥の湖」から王子(1幕)。客席から見ると気づかないけれど、こんなに飾りがモリモリしているとは。これが重厚感を出しているのかもしれませんが、重くないのかしら。

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⑨ オペラ座衣裳部の仕事を紹介するパネルも、ロビー内に所狭しと展示。多様な部門にたくさんの専門職が関わって、世界に名だたる芸術の一端を担っていることを痛感。素晴らしい仕事です。

Petit Information

Centre national du costume de scène

Quartier Villars, Route de Montilly 03000 MOULINS
Tel : 04 70 20 76 20
Fax : 04 70 34 23 04

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Palais Garnier

Opéra national de Paris - Palais Garnier
8 rue Scribe
75 009 Paris

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