Octobre 2013
【1】 引退公演の日のガルニエ宮 【2】 手芸屋さん・生地屋さん巡り 【3】 レペット
私がパリを、いえ、パリオペラ座バレエのファンになるきっかけを作ってくれたダンサー、アニエス・ルテステュが引退する…。
長年のファンとしては、その記念すべき公演を見逃すわけにはいかない!ということで、配役公開より3か月以上も前に販売が開始されるチケットを、彼女が必ず踊るであろう日時を推測し、世界的争奪戦(※)を経てなんとか無事購入できたのが6月24日(月)。(※=公演初日と最終日(10月10日)のチケットは、なんと発売開始35分で完売!)
私のパリ旅行は、毎回だいたいこんな感じで始まるのですが、今回ほど「旅に出るかどうかは、チケット次第」感が強かったことは過去に無かったと断言できます。
【1】 引退公演の日のガルニエ宮
10月10日(木)の午後6時過ぎ、ガルニエ宮の前に到着するとなぜかクラシックカーがずらり。理由は分からなかったけれど、オペラ座の歴史的瞬間となるこの日を祝福するかのように、整然と並んでいる車たち。記念日とも言える日に、このような光景に遭遇でき、嬉しさ倍増。
![]() 客席のロビーにはいつも衣裳が展示されていますが、今回、このコーナーは「白」シリーズ。手前から、ミルタ、ラ・シルフィード、パピヨン…の後ろ姿。 | ![]() この日座った席でありませんが、ガルニエ宮の椅子はこのような、彫刻が素晴らしい金色の枠にボルドーのベルベット、という形。客席の椅子1つにも歴史を感じます。 |
【2】 手芸屋さん・生地屋さん巡り
Passage du Grand Cerf今回は、パリ市内の手芸屋さん・生地屋さんの中でも旅行ガイド本にも良く登場する有名どころを中心に訪れてみました。
まずは、パリに点在するパッサージュ(ガラス天井が付いているアーケード街)の中でも最も美しい(と私は思っている)、Passage du Grand cerf(パッサージュ・デュ・グラン・セール)にある、Lil Weasel(リル・ヴェッセル)。刺繍用品・刺繍糸や毛糸など、いわゆる「手芸屋さん」という言葉が似合いそうな可愛らしいお店。パリの商店では珍しくありませんが、月曜日が定休日なのでお間違え無く。
![]() ① 毛糸やリボンが所狭しと並ぶLil Weaselの店内。ヒゲモチーフのベビーTシャツがキュート! | ![]() ② 古い乳母車に生地を乗せて。こういうものも什器に使うセンスが素敵。 | ![]() ③ パッサージュの出入り口。どこを撮っても絵になる、パリらしい場所。 |
![]() ④ 旅行ガイド本に良く登場するEntrée des Fournisseurs(アントレ デ フルニスール)。マレ地区の中心、ヴォージュ広場(Place des Vodges)のすぐ裏手にあるという立地条件が◎。 商品も、比較的選びやすく陳列されているので、手芸ファンはもちろん、「パリらしさは欲しいけど、いかにも観光地!なお土産はちょっと…」という人にもオススメ。 | ![]() ⑤ リボンやブレード、ボタンが店内にあふれんばかり。特にボタンは、日本では見つからないようなデザインとサイズが面白すぎて、選ぶのが大変。 | ![]() ⑥ プレゼント包装をお願いすると、こんな可愛いラッピングに。なんと、リボンは売り物のチロリアンテープ! |
![]() ⑦ こちらも旅行ガイド本に良く載っているULTRA MOD(ウルトラモード)。道を挟んで両側に店舗があり、こちら側には日本人の店員さんもいて、探し物がある時は助かります。 | ![]() ⑧ こじんまりとした店内に、お客さんがひっきりなしに訪れます。男女問わず。手芸をする男性も多いんですね、フランスって。 | ![]() ⑨ 道の反対側にある店舗には、足元から天井まで、棚いっぱいにアンティークなタッセルやジャカードのブレードが。それを、ちょっと気難しそうな男性の店員さんが見守っています。 |
![]() ⑩ 少しマニアックな生地屋さんをご紹介。11区にあるDe Gille Tissus(ジル・ティシュー)。ティシュー=フランス語で「生地」。 | ![]() ⑪ 入り口からは想像もできない店内。1Fは、生地の倉庫のように天井までずらーっと反物が積み上げられていて圧巻。アンティークの掘り出し物もあるそうで、プロの舞台衣裳デザイナーも頼りにしているお店だとか。 | ![]() ⑫ 2Fでキレイなブレードを見つけ、迷いに迷った挙句、この色に。疲れた頭と体を休めに入ったカフェで撮影。 |
【3】 レペット
パリへ行けば毎度立ち寄るレペットですが、一番の楽しみがお店のショーウインドゥのディスプレイだったりするので、特に何も買うものが無くても何かのついでにぶらっと立ち寄っています。
今回、Rue de la Paixの本店は、眠れる森の美女のイメージ。ピンクと薄いグレーという色の組み合わせが絶妙。後ろに見えているポワントの棚を背景に、バレエショップらしさ満点のディスプレイが素敵。
![]() 「r」のロゴが光る、本店の入り口。 | ![]() こちらは、サンジェルマンデプレ店のディスプレイ。衣裳の両側にある羽のようなものは、エアーで膨らんでいるジョーゼットです。 | ![]() 【番外編】装飾美術館ルーブル美術館隣の装飾美術館にて。コルセットなど、服の構造の変遷を紹介する企画展をやっていました。なんと、その昔、男性用のコルセットがあったとは驚き! |