【Global Fashion Collective】パリコレSS25出展ブランド紹介

ショー主催社のサイトにコレクションテーマ&プロフィール掲載中!

9月25日(水)に行われるパリコレクションの主催社Gloval Fashion Collective様のサイトに、ショー参加ブランドの1つとしてJardin des Costumesの紹介記事が掲載されています。

サイト内は英語のみですので、下記に日本語訳を記載いたします。ぜひ、サイトと併せてご覧ください。

ABOUT COLLECTION

コレクションテーマ「花たちの舞踏会」

 花の都パリでのJardin des Costumesの1stコレクションは、オートクチュールの技術で作られたバレエ衣装12点をラインナップ。ブランド名にあるJardin のように、様々な花が咲き誇る庭をイメージし、8つの花と、植物の成長に必要な4つのエレメント(日光、水、空気、土)をバレエ衣装としてデザインしました。ショーを見終わった後は、新しいバレエ作品を一つ鑑賞したように感じていただけるでしょう。


8つの花は、桜、梅、バラ、鈴蘭、矢車菊などで、その姿かたちや花言葉からインスピレーションを受けてデザインしました。一部の衣装には、祖母が長年大切に保存していた生地を使ったり、一般的なバレエ衣装には使われない特殊な素材を採用したり、日本の伝統工芸のテクニックで製作した装飾パーツをコーディネートするなど、新たな挑戦を試みています。


 ところで、なぜ日本人がバレエの本場パリでバレエ衣装のコレクションを発表するのか、疑問に思われるかもしれません。
 今や日本では、バレエ人口が25万人も存在し、海外のバレエ団で活躍する日本人ダンサーも大勢います。当然、衣装に関しても100年を超える日本のバレエの歴史の中で、非常に発展してきました。そんな歴史をベースに、細部にまで気を配る繊細さと高度な手仕事といった日本人の強みと伝統文化を加え、日本人アーティストだからこそ叶う、新しいバレエのための衣装を提案します。


 また、今回の企画を実現するために、素晴らしいコラボレーションが実現しました。
 日本の伝統工芸の一つ「木彫り」を手掛けるアーティストと、フランスのエスプリを継承したミュージシャンが、今回のコレクションのために力を貸してくれます。


 株式会社木彫前田工房の前田暁彦氏には、「舞踏会」を表現する小道具と、衣装の装飾パーツの製作を依頼。日本のお祭りを彩る木の彫刻がバレエ衣装とどんな形でコラボレーションするのか、ぜひ当日のショーでお確かめください。

 クラリネット奏者Mami氏は、オリジナルのショー音楽を制作。ショー当日のステージで生演奏も行う予定です。フィットネストレーナーの顔も持つ彼女が生み出す音楽が、パリのランウェイでどのように飛躍するのか、どうぞお楽しみに。



ABOUT THE DESIGNER

 Jardin des Costumes代表のAkiko KIMURAは、幼少時からバレエを学び、プロダンサーではありませんが42年間継続してレッスンに通い、舞台経験も豊富。その経験を活かしてバレエ衣装を20年以上製作しています。


 Jardin des Costumesの衣装製作は、クライアントとのディスカッションを通じて、本人も気付いていない潜在的なニーズを引き出すところから始まります。ただオーダーに従うだけでなく、クライアントと一緒に企画から考えるスキルを持っているのが最大の特長です。私はこの「デザイン以前」の段階をとても重視しています。それをきちんとクリアできなければ、唯一無二の衣装は出来上がりません。 もちろん技術面も、ESMODなどのファッション専門学校で基礎を学んだ上に、バレエの動きを理解した仕様とダンサーの身体を美しく見せるパターンを研究し、毎年改良を重ねています。そのおかげで、ヨーロッパの国立オペラ座バレエで活躍するプリンシパルダンサーからも評価を得ています。 また、2023年にはALLリサイクル素材のリハーサルスカートを発売。環境に配慮した商品開発も行っています。


 デザインソースは、日常生活の中から発見します。特に、自然界に存在するもの;植物の色や形や香り、空の色や雲の形、日の光、水の動きなどからインスパイアされます。また昔の織物、衣服、絵画等にも興味がありますが、逆に、最先端のファッションデザインに感動することもあります。


 Jardin des Costumesは、フランスから遠く離れた日本の小さなブランドです。「白鳥の湖」「眠れる森の美女」等のクラシック作品の衣装を美しく作ることはできますし、これまでもたくさん作って来ました。しかし、今回のコレクションでは、バレエの未来に向けて新しい衣装を提案します。とは言え、決して奇抜なものではなく、着心地が良くて踊りやすく、バレエ衣装として美しいと多くの人が感じるデザインを目指しています。
 ここ数年、バレエとファッションの垣根がとても低くなりました。ランウェイショーのコレクションという形でバレエ衣装を見るのも面白いと思いませんか?


 今回のコレクション『花たちの舞踏会』を通じて、Jardin des costumesと一緒に新しいバレエ作品を作りたいと思ってくださる振付家や演出家との出会いを望んでいます。もちろん、他のジャンルからのお声掛けも大歓迎。私たちと一緒に、舞台芸術をもっと多くの人に届けていきましょう。

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